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- 紙カルテでの病院薬剤師の実体験を知りたい
- 紙カルテ環境への転職は避けた方がいいか悩んでいる
などと思う薬剤師はおられるのではないでしょうか。
確かにミチル♂も現在の病院に勤めるまでは電子カルテ環境でしか働いたことがなく、紙カルテの職場環境は想像できなかったです。
ミチル♂は数年前に紙カルテ環境ではありますが高年収病院薬剤師に転職し現在まで勤めている経験があります。
この記事では今まで筆者が経験した実体験を元に書きます。
この記事を読むことで、初めて紙カルテ環境の病院で働いた薬剤師の驚愕エピソードを知ることができます。
転職の際、紙カルテの施設まで対応することができれば選択肢が広がります!
ぜひ、紙カルテの問題点知ったうえで前向きに検討してみてください。
・紙カルテが取り合いになる
・処方箋の複写管理が大変
・投薬歴の作成が手間
・薬袋/注射ラベルの作成が大変
・併用薬管理が困難
・服薬指導歴の作成が大仕事
紙カルテの取り合い
電子カルテと違って紙カルテは原本の一部しかないです。
医師と看護師は当然のことならが、リハビリスタッフや放射線技師や栄養師もカルテを見ますので取り合いです。
その中で紙カルテが空いてる隙をみて薬剤師も必要な情報を抜き出す必要があります。
以前の職場ではカルテが取り合いになることで仕事ができず、残業になってしまう”紙カルテ残業”なるものも存在していました。
処方箋は複写
紙カルテの場合は処方箋が複写になっていることが多いです。(特に注射箋)
処方箋の原本と複写の2枚があって、複写は毎日すごい数の量が薬局に返ってくるので整理が大変です。
それにさく時間も馬鹿にならないです。
複写の理由は1枚の処方箋で複数日処方されるためです。
複写に看護師の実施印を押して薬局に返ってきます。
この複写の問題は非オーダリングである限り避けて通れないです。
薬歴≠服薬指導歴
”薬歴”といえば”服薬指導歴”を想像する薬剤師が大半だと思います。
紙カルテの世界では『薬歴=投薬の処方内容歴』です。
紙カルテでは処方一覧が電子化できていないため、手書きで投薬歴を作らなくてはなりません。
これが本当にめんどくさい。処方がでるたびに個人の薬歴用紙を探して処方内容(日付、薬品名、用法、日数など)を書いていく必要があります。
Excel管理も試みましたが、その都度PCに打ち込むのであれば手書きの方が早いですね。
薬袋/注射ラベルの作成に手間かかりすぎる
薬袋ももちろん手書きです。
注射ラベルもオーダリングではないので自動ではでてきません。
多くの非オーダリング施設では注射ラベル用のPCに投薬歴を入力をすることでラベルを作成するようにしています。
この注射ラベル用に投薬歴を入力することが本当に手間です。
なにせ処方が変わるたびに入力を変更していかなくてはならないですから。
要望に答えれば答えるほど、業務は複雑に時間のかかるものとなります。
看護師も気の強い方が多く、折り合いをつけるのにも困難を極めます。
アナログだからこそ対応できないことも多く、他部署との連携もうまくいかなかったです。
併用確認が大変すぎる
併用薬確認もデジタルじゃないと無理がでてきます。
特に内服と注射や処置薬との併用などは困難を極めます。
理由は内服薬と注射薬と処置薬の歴がそれぞれ別の媒体に保存されているからです。
内服薬は手書きの薬歴、注射薬はラベル作成PC、処置薬は紙カルテのみに投薬歴があります。
何か1つ処方されるたびにすべての媒体に目を通すのは現実的ではありません。
それでも電子カルテ環境と同じ状態の併用管理をしようと思うと工夫と作業量が膨大となります。
服薬指導記録が大仕事
服薬指導した後の記録は大仕事となります。
算定要件を満たすためデジタルであればある程度テンプレフォーマットになっているのが一般的です。
アナログであればすべて手書きもしくはチャックシートを作る必要があります。
Excelを使って時短を試みるも電子カルテと比べると作業効率は大違いです。
しかも3年間の保管義務があるので、たまりにたまります。
毎日2〜3時間の服薬指導時間を設けていましたが、5件くらい行くのが精一杯でした。
まとめ
紙カルテ環境の職場のデメリットは多く存在します。
メリットといえば不人気な故の比較的高年収なことぐらいですかね。
転職するのであれば、なるべく電子化が進んだ環境をお勧めします。
特に薬剤師経験が浅ければカルテより学ぶことは非常に多いので、必ず電子カルテ導入済み施設を選ぶべきです。
以上、転職の一助としていただければ幸いです。
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