派遣薬剤師で”育児休業給付金”を手厚くもらう方法(実体験談/時給3000円)京都市

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  • 派遣薬剤師でも育児休業給付金はもらえる?
  • 高額派遣薬剤師を利用して、手厚い育児休業給付金を受給できる方法を知りたい
  • 妊娠・出産を考えているけれど、どんな働き方を選べばいい?

このように考えている薬剤師の方もいるのではないでしょうか。

私自身、高額派遣薬剤師としての勤務期間中に妊娠し、産休・育休を取得し、実際に手厚い育児休業給付金を受給しました。

育児休業給付金は、休業開始前の賃金をもとに給付額が決まります。

そのため、高時給の派遣薬剤師として働いていたことで給付額も高くなり、当時の支給上限額を受給することができました。

この記事では、2026年現在の育児休業給付金の仕組みと、高額派遣薬剤師として実際に受給した経験を紹介します。

派遣薬剤師の産休・育休の取得条件についてはこちら

→「派遣薬剤師でも産休・育休は取れる?……」

この記事を書いた薬剤師夫婦


ミチル

2006年 薬剤師免許取得

病院8年▶︎派遣2年▶︎調剤薬局7年

現在:中規模病院の薬剤師部長&病院人事担当

NOTE:くすりと笑える日常記

ヒナタ

2013年 薬剤師免許取得

調剤薬局5年▶︎派遣3年

現在:小規模病院の時短社員


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【要点】

  • 派遣薬剤師でも、条件を満たせば育児休業給付金を受給できる
  • 育児休業給付金は、原則として休業開始前の賃金をもとに給付額が決まる
  • 育児休業開始から180日までは原則67%、181日目以降は50%が支給される
  • 私の場合、時給3000円の派遣で働いた結果、当時の支給上限額を受給できた
  • 給付額には上限があるため、高時給になれば際限なく給付額が増えるわけではない
  • 妊娠・出産を考えて派遣で働くなら、雇用保険・雇用契約・産休育休の取得実績を事前に確認することが重要
目次

育児休業給付金とは

育児休業給付金とは、雇用保険の被保険者が育児休業を取得し、一定の条件を満たした場合に雇用保険から支給される給付金です。

原則として子が1歳になるまでの育児休業が対象となり、一定の条件を満たす場合は1歳6か月、さらに2歳まで支給対象期間を延長できます。

育児休業給付金は非課税です。

また、一定の要件を満たす育児休業期間については社会保険料が免除されます。

ここから、受給条件・給付期間・給付額について順番に解説します。

給付条件(休業前)

育児休業給付金を受給するには、雇用保険に加入していることに加え、原則として育児休業開始日前2年間に、賃金支払基礎日数が11日以上ある完全月が12か月以上必要です。

11日以上の月が12か月に満たない場合は、賃金の支払いの基礎となった時間数が80時間以上の完全月も対象になります。

また、育児休業給付金は育児休業後の職場復帰を前提とした制度であり、育児休業の開始時点から退職を予定している場合は原則として支給対象になりません。

派遣社員の場合

派遣社員として複数の職場で働いていても、派遣元の会社に雇用保険加入期間が継続していれば、育児休業給付金の対象になります。

ヒナタ

育休開始時に雇用契約が終了してしまう場合や、派遣元で雇用保険の継続が認められないときは注意が必要です。

給付金の対象にならない可能性があるため、派遣会社に契約や給付要件を確認しておくのがよいでしょう。

給付期間

産後休業8週間を終えた翌日から子が1歳の誕生日を迎える前日まで1ヶ月単位で受給することができます。

条件を満たせば最長で2歳の誕生日前日まで延長することができます。

1歳から1歳6ヵ月まで、1歳6ヵ月から最長2歳まで段階的に延長することが可能です。

延長できる条件は以下です。

  • 1歳となった後の保育所などの申請を行っているものの、受け入れ先が決定していない場合
  • 配偶者が育児をする予定だったが、やむを得ない事情でできなくなった場合
  • 離婚して配偶者が子どもと別居することになった
  • 新たな妊娠によって6週間(多胎妊娠は14週間)以内に出産予定、もしくは産後8週間を経過しない

※保育所等に入れないことを理由とした延長手続きは2025年4月から変更されています。延長を希望する場合は最新の要件を厚生労働省・ハローワークで確認してください。

父親が育児休暇を所得する場合

父親の場合は、子どもの出産予定日か出産日のどちらか早い日から1歳の誕生日を迎える前日までの育児休業期間が支給期間となります。

そのほか、支給金額、利用条件などは夫婦に違いはありません。

2025年4月から「出生後休業支援給付金」がスタート

2025年4月から「出生後休業支援給付金」が新設されました。

子どもの出生直後の一定期間に、原則として夫婦ともに14日以上の育児休業を取得するなどの条件を満たすと、通常の育児休業給付等に13%が上乗せされます。

最大28日間、通常の67%と合わせて**給付率80%**となり、社会保険料免除や非課税を考慮すると「手取り10割相当」とされています。

なお、これは私が実際に育児休業給付金を受給した当時にはなかった制度です。

現在妊娠・出産を予定している方は、最新制度も確認しておきましょう。

給付額

育児休業給付金は、原則として次の計算式で決まります。

育児休業開始から180日まで:休業開始時賃金日額 × 支給日数 × 67%

181日目以降:休業開始時賃金日額 × 支給日数 × 50%

休業開始時賃金日額は、原則として休業開始前6か月間の賃金総額を180で割って算出します。

女性が産前産後休業から続けて育児休業を取得する場合は、原則として産前産後休業開始前の賃金が算定対象となります。

ここでいう賃金には基本給だけでなく、残業手当や通勤手当なども含まれます。

ただし、賞与など3か月を超える期間ごとに支払われる賃金は原則として算定対象に含まれません。

育児休業給付金には支給上限額があります。

そのため、休業前の給与が高ければ給付金が際限なく増えるわけではありません。

計算例

例えば、産休前6ヶ月間の給与合計が180万(1ヶ月30万)と仮定して下記に計算しました。

育児手当計算式

ただし、給付額には上限と下限があることに留意しなければなりません。

上限と下限

給付額には上限と下限が定められています。

育児休業給付金と賃金月額の支給限度額は、毎年8月1日に見直されます。

賃金月額および支給額は、以下のとおり上限・下限が規定されています。

①上限:67%の場合は332,454円、50%の場合:248,100円

②下限:6ヶ月目までは約5万円、以降は約4万円

※支給限度額は毎年8月に改定されます。

上記は2026年8月1日以降の金額です。最新額は厚生労働省の資料をご確認ください。

申請窓口

申請先は、原則として勤務先の事業所所在地を管轄するハローワークです。

一般的には勤務先(派遣薬剤師の場合は派遣元)を通して申請します。

個人で申請することもできますが、必要書類を雇用主より集める必要があるため、あまり選択されません。

育休申請書IMG

派遣薬剤師として働くには

派遣薬剤師として働く場合、雇用主となるのは派遣先の薬局ではなく派遣元です。

妊娠・出産を考えている場合は、時給だけでなく、雇用保険への加入、契約更新の見込み、産休・育休の取得実績、育休後の復帰支援について派遣会社へ確認しておくことが重要です。

派遣薬剤師そのものの仕組みや始め方については、別記事で詳しく解説しています。

→ 派遣薬剤師とは?始め方・時給・仕事内容を実体験から解説

ミチル

転職サイトには持っている派遣の案件数に大きな差があります。

必ず派遣に強い転職サイトを選び登録すべきです。

派遣薬剤師に強い薬剤師転職サイト(2社)

当サイトでは、実際に利用した経験や派遣求人の取り扱いなどから、派遣薬剤師向けの転職サイトも比較しています。

→ 派遣薬剤師におすすめの転職サイト2社はこちら

妊娠・出産を見据えて派遣で働く場合は、高時給求人の有無だけでなく、産休・育休の取得実績や休業中のサポート体制も確認しておきましょう。

薬剤師高額派遣の現状

薬剤師の高額派遣求人は現在でも多くあります。

もちろん地方をみると時給4000円を超えてくる案件もありますが、都市部でも3000円前後の案件ならみつかるでしょう。

ミチル

コロナ禍で減っていた高額派遣求人も徐々に増えてきました。

2026年でも時給4000円プラス住居付き求人や、超高額求人もみつけることができました。

高時給の派遣求人は、育児休業給付金の算定対象となる休業開始前賃金を高める可能性があります。

ただし、給付額には上限があります。

また、高時給の求人に就けば必ず育児休業給付金を受給できるわけではなく、雇用保険の加入期間などの受給条件を満たす必要があります。

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実体験:派遣薬剤師で育児休業給付金を手厚くもらえた1例

ヒナタ

結婚に転居を伴ったため退職となり、次の仕事先を考えている時期でした。

子供を望んでおり家庭との両立も不安だったため、しばらくは非正規で働こうと決めていました。

そのタイミングで以前よりお世話になっている”ファルマスタッフ”の担当者に相談したところ育児休暇を見越して派遣薬剤師の提案を受けました。

派遣薬剤師は期間を区切り就業先を変えることができます。

結婚後の転居やライフスタイルの変化にも柔軟に対応することができるのがメリットです。

就業時間によっては雇用保険にも加入できます。

派遣登録〜就業先決定

ファルマスタッフ担当者の丁寧な説明が後押しとなり、派遣薬剤師として働くことに決めました。

  • 高時給
  • できれば土日休み
  • 現住居より通える範囲内
  • なるべく長期で働きたい
  • 子供を望んでいることに了承していただける
  • できれば育休明けも復帰したい

以上、6つ程度の条件をだしました。

その3日後、さっそく案件をいくつか提示していただき、下記の調剤薬局へ就業することに決めました。

【案件提示例】

スクロールできます
薬局名○○グループ ■■店
場所京都市内
時給3000円〜 相談可能
契約期間✳︎/✳︎ 〜 ✳︎/✳︎
就業時間・曜日月〜金 9時00分 〜 18時00分 1時間休憩含む 残業あり、30分単位で申請可
スタッフ数薬剤師:3名、事務:2名
店舗の概要200床程度の小規模総合医療センターの門前です。 関西に3店舗を運営する小規模調剤薬局です。 1日60枚程度の処方箋を受け付けています。 女性経営者であり子供の急な用事での休暇などにも理解があります。 慢性的な人手不足で、派遣を随時募集しています。 3ヶ月更新となりますが、継続してもらえる可能性が高いです。 また産休後の復帰についても前向きな反応です。 健康保険、雇用保険については派遣元である”ファルマスタッフ”で加入していただきます。
その他車通勤可
ヒナタ

時給と契約更新ができること、さらに産休後も同じ職場へ復帰できる可能性が高いことが決め手になりました。

こうした案件に巡り会えるかどうかは運の要素が強いです。

薬剤師が不足している地域で、長期で派遣を募集している案件が狙い目です。

就業開始

雇用契約書をかわし、就業開始日をむかえます。

当日はファルマスタッフの担当者が同行していただき、現場で経営者と管理薬剤師への挨拶から始まりました。

ちなみに、この時点で初めて担当者とも顔合わせとなります。

仕事内容

はじめは投薬と薬歴記入のみでした。

1週間たったくらいから、徐々に調剤もはじめました。

それからは、調剤と投薬と薬歴処理が主な仕事でした。

ヒナタ

処方せん枚数は事前の説明通りで1日80枚くらいでした。

患者さんが途切れることはなかったですが、投薬に追われるほどではなかったですね。

慣れるにつれて信頼していただき、午後から暇な時間で手があけば、発注業務も担当させてもらいました。

門前の病院と共同で勉強会をすることもあり、病院のドクターや看護師と仲良く慣れたのは貴重な経験でした。

出産〜育児休業給付金申請

就業期間は特に問題なく勤務でき、1年と半年が経過しようとしていた時、無事に子供にも恵まれて産休となりました。

お腹が大きい期間でもなるべく座って勤務できるように配慮をしていただけました。

産休に入る前に、派遣会社より産休と育休に伴う書類をいただき記入します。

その中に育児休業給金の申請書も含まれていました。

ヒナタ

わからないことも派遣会社の担当者に聞けば教えてもらえるので、申請資料はスムーズに作成できました。

育児休業給付金の申請は派遣会社がしていただけます。

必要資料をいただき記入し返信します。

給付額

給付額は以下の計算式に基づいて決定されます。

休業開始6ヶ月目まで:(産休前6ヶ月の給与合計÷180日)✖︎30日✖︎0.67

7ヶ月目以降:(産休前6ヶ月の給与合計÷180日)✖︎30日✖︎0.5

当時は時給3000円、週40時間で勤務しており、単純計算では月額約48万円の給与水準でした。

育児休業給付金は実際には「休業開始時賃金日額」をもとに算定されます。

私の場合、休業開始前の賃金から算出された給付額が当時の支給上限額を超えたため、実際には上限額が支給されました。

つまり私の場合は、妊娠前に高時給の派遣薬剤師として働いていたことが、結果として育児休業給付金の受給額にも反映されたことになります。

そして申請から約1か月後(育休開始から約2か月後)に、初回の給付が2か月分まとめて振り込まれます。

その後、2か月ごとに申請と支給が繰り返されます。

書類にサインさえすれば、派遣会社が代行で申請してもえます。

ヒナタ

正社員並みの給与を支給してもらえるので、すごく家計の助けになりました。

派遣をしていなければ、この水準の手当はもらえなかったですね

育児休業給付金を手厚くするために、派遣を使うことは有効な手段だと思います。

ただし、適する求人にめぐりあえるかが重要です。

そのためには信頼できる派遣会社に登録し、担当者と密に打ち合わせをする必要があります。

私の実体験

時給:3,000円
勤務:週40時間
月収目安:約48万円
派遣期間:約1年半
結果:育児休業給付金は当時の支給上限額

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まとめ

派遣薬剤師でも、条件を満たせば育児休業給付金を受給できます。

私の場合は、時給3000円・週40時間の派遣薬剤師として働いている期間に妊娠し、産休・育休を取得しました。

休業開始前の賃金が高かったため、育児休業給付金も当時の支給上限額を受給することができました。

育児休業給付金は休業開始前の賃金をもとに計算されるため、高時給の派遣で働くことが、結果として給付額に反映されるケースはあります。

ただし、給付額には上限があり、高時給の派遣で働けば必ず育児休業給付金を受給できるわけではありません。

雇用保険の加入期間など、受給条件を満たす必要があります。

また、登録型派遣では契約の継続も重要です。妊娠・出産を考えている場合は、時給だけでなく、産休・育休の取得実績や雇用契約の扱いについて派遣会社へ事前に確認しておきましょう。

→ 派遣薬剤師の産休・育休の取得条件を詳しく見る

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