薬局長募集はヤメておけ!!【失敗談より学ぶ薬剤師転職】３年後に再転職した事例

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• 高収入を目的に病院薬局長求人の応募を考えている
• キャリア形成として病院薬局長求人に興味がある

と、考える薬剤師の方は注意が必要です。

筆者は薬局長求人に応募し、約3年勤めて直近に退職した経験があります。

筆者＝薬剤師夫婦のプロフィールはこちら

この記事を読むことで、薬局長求人の注意点と実体験談を知ることができます。

薬局長求人を避けるべき３つの理由

通常の病院では昇進に伴って内部から薬局長が採用されることが多いです。

従って、外部から公に薬局長を募る時点で何か理由があると考えるべきです。

特に募集期間が長い場合や、一旦募集が締め切られていたのに再度募集があるケースは内部に問題がある可能性が高いです。

１：”人”問題がある場合

近づいてはいけない人が多い場合があります。

それは、”薬局内部””院長””事務長””看護部””医事課”などです。

（例）

薬局内部➡︎お局だらけ・責任はおいたくないが口は出したい薬剤師が多い

院長➡︎薬局の方針に口を逐一だす・プライベートの携帯を鳴らしまくる・人の好き嫌いが激しく嫌われたら仕事にならない

看護部➡︎役職者がパワハラで定着率激低、薬局への要望が多く高圧的

２：”モノ”に問題がある場合

ハードとソフト面の両方で問題がある場合があります。

例えば、デジタル化が極端に進んでいないケースや設備投資がなされていない場合などです。

自ら薬局長となり改革を進めたくても、モノがそろわないために現状で疲弊してしまいます。

３：”金”に問題がある場合

経営が不安定のケースです。

ボーナスが減額もしくはなしであったり、残業代が十分に支払われないこともあります。

経営者が何度も交代している場合などは注意が必要です。

それでも薬局長求人に応募したい方へ

それでもチャレンジしたい方は、見学や面接の時などに十分に下調べをすべきです。

一般的な見学・面接時に確認すべきポイントはこちら

↑加えて、

• 前薬局長さらには前々薬局長の退任理由
• なぜ内部から投用しないのか

以上、２点は必ず確認すべきです。

例えば、”役職を避けるお局の存在””看護部との摩擦””経営陣の体質”など問題点がなんとなくわかることもあります。

再転職した体験談

約3年前に転居に伴い薬局長求人に応募し、以来2023年に退職するまでを勤めました。

薬局長求人に応募した経緯

子育ての都合で関西都市部に転居することになり、転職先を探していました。

その時の希望条件は↓

①子育ての時間に合うこと：9時〜17時、土日祝休み

②年収：600万円以上

以上を転職サイトに相談すると以下の求人が提示されました。

【案件提示】

法人名	○○病院
所在地	△△県××市■■町
始業・終業・休憩時間	8時30分〜17時00分　休憩60分
休日又は勤務日	勤務表の通り、週休２日（薬局長は土日休み）
雇用期間	定めなし（３ヶ月は試用期間）
賃金	【基本賃金】【各種手当て】など記載があり 残業代抜きで620万円の年俸提示（12ヶ月割１ヶ月毎支給）
社会保障等	あり（労災保険・健康保険・雇用保険・厚生年金）
スタッフ数	薬剤師：2名、事務：２名
病院の概要	療養専門の100床病院です。 薬局長が退職され抜けたポストを埋めていただける薬剤師を求めておられます。 紙カルテですが電子化される見込みがあります。 人材不足なため現在服薬指導はされておりません。 病院薬剤師の経験が豊富で、薬局をひっぱっていける方を募集されています。
その他	交通費：あり　社内規定に準じる 雇用開始日：○月○日

すぐに見学と面接、即日採用していただけました。

明らかとなった問題点

数ヶ月勤めてわかった現状が以下。

• 薬局長は過去5年で4名が採用され全員退職済み
• 直近の薬局長は鬱病を発症し退職
• 看護部長が頻繁に高圧的な態度で薬局に命令をする
• 院長はパワハラ＆ワンマン経営で、院長の言うことは絶対
• 院内の相談役である事務長は、院長と看護部に挟まれ精神を病み休みがち

上記をふまえて、問題点をまとめます。

退職へ

約２年が経過した時には、すでに完全に孤立していました。

相談する相手もいず、薬局内外で敵だらけの様相を呈していました。

それでも電子化をすすめたり、業務をタイトにしたりはしましたが、結局は転職することに決めました。

まとめ

薬局長を外部より募集している時点で、やはり何か問題があると考えるべきです。

これから薬局長求人に応募を考えておられる方は、この記事を参考にしてもらえると幸いです。