【薬剤師転職の失敗談】年収620万円で病院薬局長に転職した結果|3年間の実体験

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  • 病院薬剤師として年収600万円以上を目指したい
  • 薬局長求人に応募してみたいけれど、未経験でも大丈夫?

そんな薬剤師の方に、私自身の転職失敗談を紹介します。

私はアポプラス薬剤師を利用し、年収620万円の病院薬局長求人に応募。薬局長未経験ながら採用されました。

しかし、入職後は人間関係や管理職としての責任に悩み、約3年間勤務した末、2023年に退職しています。

高年収という魅力だけでなく、転職前に気づくべき問題もありました。

この記事では、求人探しから面接、入職後の苦悩、退職に至るまでの実体験を紹介します。

この記事のポイント

  • 年収620万円の病院薬局長求人に、未経験で採用された
  • 面接時点で歴代薬局長の短期離職を知っていた
  • 入職後、人間関係や業務改善、管理職としての責任に苦悩した
  • 約3年間勤務したものの、最終的には再転職を決断した
  • 薬局長求人では、前任者の退職理由や病院の組織体制を確認することが重要

※本記事は筆者個人の転職体験です。病院や関係者を特定されないよう、一部の情報を伏せています。

この記事を書いた薬剤師夫婦


ミチル

2006年 薬剤師免許取得

病院8年▶︎派遣2年▶︎調剤薬局7年

現在:中規模病院の薬剤師部長&病院人事担当

NOTE:くすりと笑える日常記

ヒナタ

2013年 薬剤師免許取得

調剤薬局5年▶︎派遣3年

現在:小規模病院の時短社員


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目次

年収620万円の病院薬局長求人に転職した経緯

転職を決意した理由と希望条件

当時、私は調剤薬局に勤務していました。

日々の業務で感じる不満に加え、子育てと仕事の両立を考え、再び病院薬剤師として働くことを希望していました。

転職にあたり、重視した条件は次の3つです。

  1. 年収600万円以上
  2. 週休2日
  3. 自宅から公共交通機関で1時間以内

特に年収600万円以上という条件は、病院薬剤師の求人としては厳しいことを理解していました。

それでも、家庭との時間を確保しながら、これまでの病院勤務経験を活かしたいと考えていました。

アポプラス薬剤師に相談した

今回の転職活動では、以前にも利用したことがあるアポプラス薬剤師に相談しました。

担当者には、年収600万円以上の病院求人を希望していること、週休2日や通勤時間も重視していることを伝えました。

希望条件に合う求人は少ないとの説明を受けましたが、翌日には2件の求人を紹介していただきました。

どちらも、薬局長が不在となったポストを埋めるための即薬局長求人でした。

当時の私は薬局長経験がなかったため、その点を確認していただくことにしました。

数日後、いずれも薬局長未経験で応募可能との回答を受け、病院見学へ進むことにしました。

希望条件が厳しい中でも、早い段階で具体的な求人を紹介してもらえたことは印象に残っています。

紹介された病院薬局長求人の条件

実際に応募した求人の概要は以下のとおりです。

項目求人条件
勤務先大阪府の療養型病院
病床数100床程度
役職薬局長
年収620万円
勤務時間8時30分〜17時00分(休憩60分)
休日週休2日(薬局長は原則土日休み)
雇用形態正社員
薬剤師数4名程度
カルテ紙カルテ
募集背景前任薬局長の退職

※病院を特定されないよう、一部の情報は概数で記載しています。

残業代を除いて年収620万円という条件は、当時の私にとって非常に魅力的でした。

一方で、薬局長が退職したために外部から募集していることや、紙カルテを使用していることなど、気になる点もありました。

それでも、まずは実際の職場を見て判断しようと考えました。

病院見学・面接で感じた違和感

薬局内の人間関係とアナログな業務

病院見学では、次の3点を確認しようと考えていました。

  • 薬局スタッフの雰囲気
  • 業務内容と仕事の進め方
  • 歴代薬局長の退職理由

当日は人事担当者に薬局へ案内され、主任薬剤師から業務について説明を受けました。

スタッフに挨拶をした際、少しコミュニケーションを取りにくい印象を受けました。

一方で、主任薬剤師は気さくで、好印象だったことを覚えています。

業務については、紙カルテを中心としたアナログな運用でした。

確認作業が多く、見学した短い時間の中でも、二度手間ではないかと感じる工程がいくつかありました。

改善できる部分はありそうだと感じたものの、当時はそれほど大きな問題とは考えていませんでした。

歴代薬局長が短期間で退職していた

面接は院長と事務長が担当しました。

履歴書や職務経歴書をもとにした一般的な面接でしたが、そこで衝撃的な話を聞きました。

過去の薬局長4人が、短期間で交代していたのです。

説明では、薬局スタッフとの人間関係が退職理由の一つになっているとのことでした。

病院側からは、薬局長のポストを早く安定させたいという思いが伝わってきました。

今振り返ると、この時点でより慎重に判断すべきだったと思います。

それでも入職を決めた理由

それでも入職を決めた理由

歴代薬局長が短期間で退職していたことは、当然気になりました。

それでも、当時の私は「自分なら何とかできるのではないか」と前向きに考えていました。

そう思えたのには理由があります。

私はこれまで、年上の女性スタッフが多い職場でも働いてきました。その中でリーダーシップを評価されてきた経験があり、人間関係の構築にはそれなりの自信があったからです。

また、歴代薬局長は全員60歳を超えた男性だったと聞いていました。

年齢や世代の違いがスタッフとの関係構築を難しくしていたのではないか。自分なら違った関係を築けるのではないか。

そんな思いもありました。

さらに、病院側は薬局長の定着を強く望んでおり、私にとっては管理職としてのキャリアを築くチャンスにも感じられました。

こうして、年収620万円という好条件も後押しとなり、入職を決意しました。

しかし、実際に働き始めてしばらく経ち、スタッフ一人ひとりの人柄や職場の人間関係が見えてくると、考えが変わっていきました。

歴代薬局長が定着しなかった原因は、年齢や世代の違いだけではなかったのではないか。

長年勤務する一部のベテランスタッフとの関係構築の難しさや、職場に根付いた人間関係そのものに問題があるのではないかと感じるようになったのです。

そのとき、面接で聞いた「歴代薬局長が短期間で退職している」という事実の重さを、ようやく理解しました。

「定着が難しい職場だと分かっていたのに、なぜ自分なら大丈夫だと思ってしまったのか」

そう後悔したことを、今でも覚えています。

もちろん、当時の私自身の対応にも改善できた点はあったと思います。

ただ、過去に人間関係をうまく築けた経験があっても、別の職場で同じようにできるとは限りません。

今回の転職では、そのことを痛感しました。

病院薬局長として入職後に直面した問題

入職初日、必要な手続きを終えると、さっそく薬局長の席へ案内されました。

薬局長未経験でのスタートです。

最初の半年は、病院や薬局の業務を覚え、職場の現状を把握することに力を注ぎました。

しかし、仕事に慣れるにつれて、求人票や短時間の見学では分からなかった問題が見えてきました。

薬局スタッフとの人間関係

外部から薬局長として入職すると、既存スタッフとの信頼関係を一から築かなければなりません。

私はまず、薬局内の業務を覚え、スタッフの意見を聞くことを重視しました。

ただ、長年続いてきた業務の進め方を変更することは簡単ではありませんでした。

改善の必要性を感じても、スタッフが従来の方法を重視している場合、意見が対立することがあります。

特に、役職者として責任を負う立場と、実務を担うスタッフとの間で、考え方の違いを感じる場面がありました。

転職直後から改善を急ぐのではなく、まずは人間関係を構築する必要があると痛感しました。

院長・看護部との関係と中間管理職の苦悩

薬局長は薬局内の責任者ですが、病院全体では中間管理職です。

院長や事務長、看護部など、さまざまな部署との調整が必要になります。

私が特に苦労したのは、他部署からの要望への対応でした。

薬局の人員や業務量を考えると、すべての要望を引き受けることはできません。

一方で、病院全体の方針に沿って対応する必要もあります。

実際の勤務では、院長や看護部との意見の相違が重なり、精神的な負担を感じる場面が増えていきました。

薬局スタッフと病院執行部の間に立ち、双方の意見を調整する難しさを実感しました。

業務改善を阻む設備・人員不足

入職後、業務の効率化にも取り組みました。

紙カルテを中心とした運用には、改善できると感じる部分が多くありました。

しかし、業務を変えるにはスタッフの理解だけでなく、設備投資や病院全体の協力も必要です。

薬剤師の人員に余裕がない状況では、日々の業務をこなすだけで精一杯になることもあります。

新しい業務を始めようとしても、既存業務との調整が難しく、思うように進まないことがありました。

薬局長という立場になれば自由に改革できると思っていましたが、実際はそう簡単ではありませんでした。

法令遵守や管理責任への不安

薬局長として働く中では、医薬品管理や診療報酬の算定など、法令遵守に関わる事項も確認する必要がありました。

特に麻薬、毒薬、血液製剤などの管理は、問題があれば重大な責任につながります。

入職後、管理体制について不安を感じることもあり、院長や事務長と連携して対応する必要性を感じました。

また、薬剤師賠償責任保険の加入状況など、管理職として確認すべき事項もあります。

薬局長としての責任の重さを、日々の業務を通して実感しました。

入職から約3年で再転職を決意した理由

2年目には職場で孤立していた

入職から約2年が経過した頃には、職場で孤立していると感じるようになっていました。

薬局内だけでなく、他部署との関係にも悩み、気軽に相談できる相手が少なくなっていました。

薬局長として判断しなければならないことは多い一方で、十分な協力を得られないと感じる場面もありました。

転職前には、これまでの経験を活かせば乗り越えられると考えていました。

しかし、実際には想像以上に難しい環境でした。

業務改善に取り組んでも解決できなかった問題

そのような状況でも、電子化や業務の効率化に取り組みました。

改善できた部分もありましたが、職場全体の人間関係や組織体制を変えることは容易ではありませんでした。

薬局長個人の努力だけでは解決できない問題があることを痛感しました。

特に、病院執行部と現場スタッフの双方から理解と協力を得ることの難しさを感じました。

2023年、約3年間の勤務を経て退職

最終的に、私は再転職することを決めました。

年収620万円という好条件で入職した病院でしたが、管理職としての負担や職場環境を考え、働き続けることは難しいと判断しました。

2023年、約3年間勤務した病院を退職しました。

今回の転職では、薬局長として多くの経験を積むことができました。

一方で、年収や役職だけで転職先を選んではいけないということも学びました。

失敗経験から学んだ病院薬局長求人の見極め方

今回の経験から、病院薬局長求人に応募する際は、通常の薬剤師求人以上に慎重な確認が必要だと感じています。

特に、外部から薬局長を募集している場合は、その背景を確認することが重要です。

1.前任者の退職理由と在任期間を確認する

私は歴代薬局長の短期離職を知っていながら、過去に人間関係をうまく築けた経験から「自分なら大丈夫」と判断しました。

しかし、転職先の組織的な問題は、個人の経験や努力だけでは解決できない場合があります。

同じ役職の人が短期間で何度も退職している場合、個人の能力だけでは解決できない問題が存在する可能性があります。

前任者だけでなく、可能であれば前々任者の退職理由や在任期間も確認することをおすすめします。

2.なぜ内部から薬局長を登用しないのか確認する

薬局長を外部から募集する理由は、病院によって異なります。

内部に適任者がいない場合もあれば、組織改革のために外部人材を求めている場合もあります。

ただし、内部スタッフが管理職を希望しない理由や、過去に管理職が定着しなかった背景については確認しておきたいところです。

今回の経験から、**「なぜ外部から薬局長を募集しているのか」**という質問は欠かせないと感じています。

3.人間関係・設備・経営状況を確認する

薬局長求人では、特に次の3つを確認したいと考えています。

確認項目具体的なチェックポイント
人薬局スタッフとの関係、院長・事務長・看護部との連携、前任者の退職理由
モノ電子カルテや調剤設備、業務の効率化、設備投資の状況
金給与体系、残業代、賞与、経営状況

見学だけで判断することは難しいものの、実際の業務を見たり、面接で質問したりすることで、ある程度の情報は得られます。

また、求人票に記載された年収だけでなく、実際の労働時間や管理職としての責任も考慮することが大切です。

4.転職サイトから得られる情報とその限界

今回の転職では、アポプラス薬剤師から希望条件に合う求人を迅速に紹介していただきました。

薬局長未経験でも応募できるかを確認してもらえたことも、助かった点です。

一方で、入職後の人間関係や病院内部の問題を、転職前にすべて把握することはできませんでした。

これは、転職サイトを利用すれば必ず避けられるという問題ではありません。

転職サイトから得られる情報を参考にしながらも、自分自身で病院見学や面接を通して確認することが重要だと感じています。

特に管理職求人では、求人条件だけでなく、募集背景や前任者の退職理由についても質問しておきたいところです。

病院薬局長求人はおすすめできない?

今回の経験から、私は即薬局長求人への応募を慎重に考えるようになりました。

ただし、すべての病院薬局長求人に問題があるわけではありません。

外部から管理職を募集すること自体が、必ずしも悪いことではないからです。

薬局長として働くことには、管理職経験を積めることや、高年収を目指せることなどの魅力もあります。

大切なのは、高年収という条件だけで判断せず、その病院で薬局長として働き続けられる環境が整っているかを確認することだと考えています。

まとめ|高年収の薬局長求人ほど慎重に判断しよう

私は年収620万円という条件に魅力を感じ、薬局長未経験で病院へ転職しました。

しかし、入職後は人間関係や組織体制、業務改善などに苦労し、約3年間勤務した末に再転職しました。

今回の経験から学んだことは、次の3つです。

  1. 高年収の背景にある募集理由を確認する
  2. 前任者の退職理由や職場の人間関係を調べる
  3. 年収だけでなく、管理職として働き続けられる環境かを判断する

転職活動では、希望条件を明確にすることも重要ですが、それと同じくらい職場の実態を知ることが大切です。

これから病院薬局長求人に応募する方に、私の経験が少しでも参考になれば幸いです。


今回利用した転職サイト:アポプラス薬剤師

今回の転職活動では、希望条件に合う求人を迅速に紹介していただき、薬局長未経験でも応募可能か確認してもらえました。

ただし、転職後の職場環境については、自分自身でも十分に確認する必要があります。

病院薬剤師への転職を考えている方は、希望条件だけでなく、求人の募集背景や職場環境についても相談してみてください。

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