薬剤師転職|面接・職場見学時に確認すべき”9”点

  • 職場見学時に見るべきポイントを知りたい
  • 避けるべき職場を知りたい

今回は薬剤師転職において面接・職場見学時に見るべきポイントを解説します。

この記事を読むことで避けるべき職場を面接・見学時に見つけることができます。

後悔しない転職になれば幸いです。

この記事を書いた薬剤師夫婦


ミチル

病院8年▶︎派遣2年▶︎調剤薬局7年

【現在】中規模病院の薬剤師部長&病院人事担当

ヒナタ

調剤薬局5年▶︎派遣3年

【現在】小規模病院の時短社員


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薬剤師の面接・見学時に確認すべき9つのポイント

① 実際の残業時間(タイムカード確認)

② 実際の有給所得数(実績がわかるもの)

③ 毒/○麻/覚原/○向の数

④ 血液製剤記録簿の有無

⑤ 薬剤師補助の仕事内容は法令遵守しているか?

⑥ 薬歴未記載はないか?

⑦ 薬剤師賠償責任保険の有無

⑧ 前任の在籍期間と辞めた理由

⑨ 学会発表歴

※ この記事では【病院と薬局】かつ【面接〜職場見学〜試用期間】を想定しています。

目次

職場を見極めるタイミング

転職活動中に希望先の職場の状況を知る方法は限られています。

  • ネットからの情報(口コミ、ホームページなど)
  • 卸からの情報
  • 薬剤師会など関連学会からのつながり
  • 転職サイトからの情報
  • 面接・職場見学時に見定める

このうちで、自分の目で確かめる方法は『面接・見学時』のみです。

それだけに、面接と見学で得れる情報は貴重です。

しっかりと準備して、職場が新たな就職先として適しているか見定めましょう。

必須確認事項と推奨確認事項

職場面接後の流れで実際の職場へ案内され見学することを指します。

一部の会社では応募に関係なく、見学のみを受け付けていることもあります。

今回は必須確認事項推奨確認事項に分けて解説します。

ミチル

面接後に職場見学がなければ申し出るべきでしょう。

転職を決める最後の判断材料となるため非常に重要です。

必須確認事項

必須確認事項に指定したものは、転職後に自身ではどうすることもできない項目です。

法令遵守や労働基準に関することが中心となります。

職場見学時には確認できなくても、試用期間中に必ず確認し自身に責任を負わせれないようにしましょう。

実際の残業時間

転職の際はエージェントや採用担当者より事前情報として残業実績が伝えられます。

中には残業代込みの年収提示をしてくる会社もあります。

しかし、実情と解離がある場合があります。

残業時間と残業申請方法は必ず書面を(タイムカード・退勤表)確認するようにしましょう。

⬇︎転職後に残業規制され、ダブルワークをせざるをえなかった体験談

残業代込みの条件提示は要注意です。

実際の有給所得数

転職の際はエージェントや採用担当者より事前情報として有給所得数が伝えられます。

しかし、実情と解離がある場合があります。

実際の所得記録が確認できるのであれば、要求してでも確認すべきです。

ミチル

『今はとれていないけど、あなたが就職したら余裕ができて有給が所得できます』

などの発言は期待薄なので注意しましょう。

毒/○麻/覚原/○向の数

実際に確認できるのは職場見学ではなく試用期間となります。

法令で記録が義務付けられている薬剤は、転職後になるべく早く記録簿と実際の数が正しいことを確認しましょう。

もし、管理者として転職した場合に齟齬があると責任を取らされる事態にもなりかねません。

ミチル

以前の転職先で毒薬と麻薬の数が合っていないことがありました。

管理薬剤師として転職したので、発見してすぐに本部報告し難を免れました。

血液製剤記録簿の確認

こちらも実際に確認できるのは試用期間中となります。

法令で記録と管理が義務付けられています。

杜撰な管理をしているところであれば、管理簿の記録が滞っていることがあります。

責任を負わされないためにも、必ず確認するようにしましょう。

薬剤師補助の仕事内容は法令遵守しているか?

最近は、薬剤師補助の仕事内容も様々です。

会社によっては法令で定められている以上の仕事を任されていることもあります。

薬剤師補助に関する厚生労働省の通知がこちら(0402通知)

遵守しているか必ず確認し、あまりに違反している場合は転職を見合わせた方がいいでしょう。

ミチル

特に一包化業務や散剤などデッドラインが明確にあります。

グレーと解釈して補助者に任せている場合は確信犯のこともあるので注意が必要です。

薬歴未記載はないか?

2015年に大手チェーンドラッグの薬歴未記載問題が発覚したことが記憶にあると思います。

職場見学時は口頭で確認し、試用期間中に実際に記録を確認するようにしましょう。

未記載が発覚すると返還や業務停止などになる可能性があります。

ミチル

グループホームやサ高住などの施設処方箋を大量に引き受けているところは薬歴記載が後回しになりがちです。

推奨確認事項

法令に関わる部分ではないですが、自身の職場環境に大きく関わる事項です。

必須事項を優先し、可能であれば合わせて確認するようにしましょう。

薬剤師賠償責任保険の有無

大手であれば間違いなく加入してもらえます。

多くは病院薬剤師や薬剤師会経由の申込です。

しかし、小規模の事業所では非加入のことがあります。

個人で加入できる保険もありますので、加入することをお勧めします。

例)東京海上日動:薬剤師賠償責任保険

ミチル

個人で加入する場合は、薬剤師会などの保証内容を参考にするといいでしょう。

前任の在籍期間と辞めた理由

気にしない方もおられるでしょうが、筆者は確認します。

前任の話をきっかけに、他の従業員の入退職情報を聞きだせます。

あまりに頻繁に従業員が入れ替わっている場合などは、何か問題をかかえている職場であることが多く避けた方が無難でしょう。

ミチル

離職率が高い原因が判明し、高額提示をもらえた場合はチャンスです!

その問題が解決できそうであれば挑戦してみてはどうでしょうか。

学会発表歴

職場の勉強意欲と薬剤師のレベルがわかります。

大手チェーンなどは社内学会がある場合があります。

自分に向き不向きを考える項目のひとつとなるでしょう。

ミチル

自身に学会発表歴があれば面接時に職務経歴書を通じてアピールするようにしましょう!

まとめ

自分の目で転職先の状況を確認できるのは『面接・職場見学』時だけでしょう。

それだけに、とても重要な機会です。

事前に確認すべきことを準備し、望むようにしましょう。

薬剤師の面接・見学時に確認すべき9つのポイント

① 実際の残業時間(タイムカード確認)

② 実際の有給所得数(実績がわかるもの)

③ 毒/○麻/覚原/○向の数

④ 血液製剤記録簿の有無

⑤ 薬剤師補助の仕事内容は法令遵守しているか?

⑥ 薬歴未記載はないか?

⑦ 薬剤師賠償責任保険の有無

⑧ 前任の在籍期間と辞めた理由

⑨ 学会発表歴

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