更新日:2026.3.1
以前から胆石発作を繰り返しており、ついに手術を決断いたしました。
本記事では、その入院から手術、回復までの記録を詳細にご報告します。
この記事を書いた薬剤師夫婦

ミチル
2006年 薬剤師免許取得
病院8年▶︎派遣2年▶︎調剤薬局7年
現在:中規模病院の薬剤師部長&病院人事担当
【所有認定】
研修認定薬剤師(日本薬剤師会)、日病薬病院薬学認定薬剤師(日本病院薬剤師会)、抗菌化学療法認定薬剤師(日本化学療法学会)
ヒナタ
2013年 薬剤師免許取得
調剤薬局5年▶︎派遣3年
現在:小規模病院の時短社員
【所有認定】研修認定薬剤師(日本薬剤師会)
『関西在住。2児の子育てに追われる毎日ですが、医療人としての自覚を持って自己研鑽を忘れないことを心がけています。情報は正確にかつ裏付けをもって発信しますので、よろしくお願いします。』
まとめ
術後、最もつらかったのは絶対安静の時間でした。
しかし、その後は日を追うごとに回復を実感し、開腹手術に比べて日常生活への復帰が早いという言葉にも納得がいきました。
胆石発作で悩み、手術への不安を抱く方の参考になれば幸いです。
| 日付 | 体の状態 | その他 |
|---|---|---|
| 手術前日 (入院日) | ・万全 | ・午前中に入院、夜から絶食、寝る前に下剤(センノシド)服用 |
| 手術日 (入院2日目) | ・麻酔覚醒後より強い痛み ・吐き気は覚醒後がピークで一時的 ・術後4時間後から飲水、歩行 | ・点滴の鎮痛剤で耐える一日 ・覚醒後からの絶対安静の4時間が最も辛い |
| 術後1日目 (入院3日目) | ・痛みは内服の痛み止め(ロキソプロフェン)で我慢できる程度まで軽減 ・昼ごはんから常食開始(半量程度で満腹) ・食事開始から一気にお腹が張る腹圧をかけると痛み増強(放屁をだせずに便秘) ・歩行は前屈みで点滴スタンドを杖がわりに | ・傷の確認、レントゲン(腹部、胸部)→問題なし→退院許可 ・下剤(センノシド)と坐薬(新レシカルボン坐剤)をもらう ・昼の食事開始後から点滴終了(ようやく何もつながれていない状態になる) |
| 術後2日目 (退院日) | ・痛みはロキソプロフェンを1日3回で我慢できる程度 ・お腹の張りで食欲がなく、5割程度の食事量 ・イキむのが痛く放屁がたまり気分不良、新レシカルボン坐剤で少し改善 ・少し歩くと息切れとふらつきあり | ・午前中に退院 ・シャワー許可 |
| 術後3日目 | ・ロキソプロフェン1日2回服用 ・夜に酸化マグネシウムと下剤服用 ・お腹の張りが辛い、深夜に新レシカルボン坐剤使用 | ・自宅療養開始 ・軽く散歩、3分程度で痛みが気になり終了 |
| 術後4日目 | ・ロキソプロフェンは1日1回夕のみ、痛みがかるくなっている実感あり ・ようやく快便、腹部膨満感は改善 | ・動いては休憩、少し昼寝、散歩。なるべく体を動かすように過ごす |
| 術後5日目 (仕事復帰) | ・夕方に少し痛む程度、痛み止めは夕1回のみ ・腹部のはりが強い、酸化マグネシウムを朝と夕に服用 | ・AMのみ仕事復帰、デスクワークでも長時間はまだしんどい |
| 術後6日目 | ・痛み止めなしで1日過ごせた、体をひねると痛みを感じる程度 ・少しイキめるようになり快便、酸化マグネシウムは1日2回服用継続 | ・1日仕事復帰、長時間同じ姿勢だと痛みを感じるため休憩をはさみつつデスクワークをこなす |
| 術後7日目〜 | ・たまに痛むが普段通りの生活が可能 | ・重い荷運びは避ける以外は平常通り |
| 術後2週間経過 | ・動作時痛も消失 | ・外来受診、傷の確認 |
以下に入院時にあった方がいいものをリストアップしました。
病院の枕は硬いため安眠したいのであれば持参がベター。
腰にかませるクッションもあれば安楽な姿勢をとれます。
レンタル寝巻きは着心地が悪いものが多いので、前ボタンの自前の寝巻きをもっていくのはオススメします。
入院時に持参した方がいいもの
- 蓋ストロー付きコップ
- 寝巻き
- 枕
- クッション
- 時間をつぶせるもの
初日
11:00に入院カウンターへ到着、事前に書いてきた必要書類を渡し病棟へ案内されます。
入院スケジュールは事前に以下の内容と伝えられていました。
入院のスケジュール
初日:明日の手術への準備日
2日目(手術当日):AM 腹腔鏡下胆嚢摘出術、覚醒4時間後より飲水、歩行練習
3日目:昼から常食開始、傷の処置
4日目〜:回復状態に応じて退院
病棟に足を踏み入れると、病院独特の雰囲気に気持ちが沈んでいくのを感じました。
個室は1泊2万円!もちろん4人部屋にしました。
さっそく病棟の説明と手術同意書などを確認されて、昼ごはんがきました。
特に不味くもなく美味しくもなく、完食です。
昼からはヘソの消毒です。
看護師さんが綿棒みたいなものでヘソのゴマをとって、消毒薬を塗って終わり。
痛くはなく、くすぐったいなと思っているうちに終わりました。
つづいて剃毛(手術でじゃまになる毛を剃る)です。
陰部をバリカンで2回程度往復させて、これも一瞬で終了。
夕方に主治医がこられて
医者明日はがんばりましょう!
とだけ言って帰られました。。。
晩御飯は絶食でアルギニンウォーター200mLのみ。
寝る前にセンノシド2錠を飲んで、21時に消灯です。
ところが、隣の患者の咳とイビキがうるさくて寝つけません。
持ってきた耳栓を使ってなんとか就寝。
正直、初日がこれくらいの内容なら、『手術当日入院でも問題ないのでは?』と、感じました。
入院2日目(手術日・前半)
手術室に8:30集合予定、8時前からソワソワしてきました。
8:00に看護師さんから手術着を渡されてお着替え。
静脈血栓予防の弾性ストッキングがキツキツで履きにくいです。
点滴をつながれて、看護師とともに手術室へ徒歩で向かいます。
手術室の前で麻酔科医と合流し部屋の中へ。
手術台の周りには多くの人がいます。マスクとOPE着で誰が誰かまったくわかりません。
振り返ると、この時が一番緊張していましたね。⬇︎
内心は『えーー、もう手術台にあがるの!?まだ心の準備が、、、』と思っていました。
主治医から声をかけていただき、少し落ち着き自分で手術台に上りました。
手術台は思っているより狭いです。



シングルベッドの半分くらいやん。
と思ったと同時くらいに、



それでは点滴を始めます、チクっとしますよー
と男性の声。
”左腕に一瞬刺されたような感触”と同時に、、、、
、、、
、、、。
鎮静剤で寝落ちする感じとはまた違う、一瞬で落ちる感じでした。
入院2日目(手術日・後半)



◯◯さん、わかりますか?
看護師さんの声で起こされると、意識朦朧としておりお腹に強烈な痛みと強い吐き気を感じました。



イタイ(痛い)、、、ハク(吐く)、、、。
これだけ発声するのが精一杯。
あまりの不快感にもう一度寝てしまえ!と思いましたが、寝れるはずもなく。
ベッドが動いていることはわかります。
その振動がものすごく気持ち悪いです。
病棟まで帰ってきた時には吐き気はおさまっていました。



〇〇さん、吐き気はまだありますか?痛みはどうですか?



イタイ。



はーい、それでは痛み止めの点滴(ロピオン注)おとしますね。
このやりとりの間もとにかく痛い!今は痛み止めの注射が効いてくれることを祈り、目をつぶっていました。
数分がたって、なんとか我慢できる痛みになってきました。
看護師さんから4時間はベッド絶対安静ですと言われナースコールを渡されて孤独の時間へ。
冷静になり、まわりを見ると朝までいた総室です。
え!リカバリールームにも入れないの?一気に不安になり、痛みが強くなったように思えました。
この絶対安静の4時間が、今回の入院で一番辛かったですね。
永遠に終わらない時間に感じました。
体には酸素チューブ(鼻)、点滴、酸素を計る機械(指先)、心電図(胸)、圧力ポンプ(足)。
これだけついているので身動きがとれません。
おしっこの管は使わないと事前に聞いていたので、尿意があればナースコールです。
他の体験談を読んでいると何より尿管が辛かったとの意見も多いので、事前に主治医と相談してみるとよいでしょう。
で、時間がまったくすすみません。
傷口の痛みだけでなく、胆石発作のピーク時のような背部痛、さらには持病の腰痛が重なり、寝ていなければならないのに寝ていられないという苦痛に苛まれました。
わずかに体を横にしたり、腰をずらしたりと、強すぎる不快感にもだえ苦しむ時間でした。
看護師『体を起こしてみましょう』の声に4時間が経過したことに気づき、安堵しました。
痛みが強かったと思いますが、とにかく体を起こして不快感を取り除きたい一心でベッドサイドに座りました。
ようやく絶対安静から解放された喜びで痛みはあまり感じません。
体を起こした流れで飲水テストです。
今日は1日で水かお茶で500mLまでの制限があります。
手術後初めて水を飲みましたが、ちゃんと飲めるか不安だったので少量を口に含む程度にしました。
手術後の飲水を考えると、コップも蓋とストロー付きをもってくるべきですね。(下図参照)


主治医がきて、手術が無事に終わったことと胆石のプレゼントです。
淡褐色でありおそらくコレステロール由来の胆石でしょうか。


(脂質の多い食事を摂りすぎると体内に形成されやすいと言われています。ラーメンの食べ過ぎにはご注意ください。)
15:00に歩行許可、点滴台をもってトイレまでいきます。
体を動かすと傷は痛みますが、我慢できる程度です。
以前に盲腸の開腹した時に比べると、だいぶ痛みが弱い感じがしました。
16:00ごろに痛みが強くなってきたので、また痛み止めの注射(ロピオン)をリクエスト。
携帯をさわる余裕ができたので、妻に連絡、友人にラインをしました。
その後も寝る→トイレ→座る(10分程度)→寝る。を繰り返して消灯時間になりました。
夜間のトイレはさすがに体力を消耗するので、夜だけ尿瓶でおしっこをしました。
深夜にロピオンをおかわり。
長い1日が終わりました。
入院3日目(術後1日目)
結局、1時間おきに目を覚まし6時に起床。
同室者の音に加えて看護師さんも見回りにきてくれるので、そのたびに目を覚まします。
ケチらずに個室にすればよかったと後悔しました。
朝に痛み止めの点滴(アセリオ)をリクエスト。
絶食は続いておりお腹が空いてきました。
午前中に主治医がこられて傷の状態を確認、特に消毒などはせず見るだけです。



傷は問題ないです。明日帰っても大丈夫でしょう。
早く帰れることは嬉しかったですが、本当に帰って大丈夫か不安です。
昼から常食でご飯の再開です。
痛みとお腹の張りで食欲はありません。
半分程度しか食べれませんでした。
痛み止めも点滴から錠剤(ロキソプロフェン)に変わりました。
はじめは不安でしたが、意外と錠剤でも耐えられました。
この段階から痛みよりもお腹の張りが気になりはじめます。
オナラをいきめず出すことができないのです。
夜に新レシカルボン坐剤で直腸を刺激しガス抜きができて楽になりました。
術後2日目(退院日)
朝から主治医が傷をあらためて確認し昼前に退院です。
痛みはロキソプロフェンを1日3回飲めば我慢できる程度です。
ただ、歩くのは前屈みですし、背筋を伸ばすと電気が走ったように痛みます。
もう日にち薬と思うしかありませんでした。
11時に家族が迎えにきてくれて退院です。
病院の玄関まで初めて点滴台(杖代わり)なしで歩きましたが、まだ前屈みじゃないと痛いので歩行が不安定です。
病院の玄関に到着する頃には息が上がり、軽いめまいを感じました。
術後の貧血か、あるいは痛みのために十分に呼吸ができていなかったのかもしれません。
車に乗り込むと落ち着いてきました。
日常生活に戻れるには時間がかかりそうかなと思いました。
術後3、4日目
自宅療養が始まりました。
医師から痛み止めを飲んでなるべく日常生活を積極的に送るように指導されています。
散歩へでかけるも3分程度で息があがり、また目眩がしてきたので帰宅しました。
術後の貧血もしくは痛みでしっかり呼吸できていなかったためだと思います。
ひさびさに太陽を浴びて気持ちよかったですね。
今は痛みよりお腹の張りが一番気になりました。
朝夕の酸化マグネシウムと寝る前のセンノシド錠、苦しい時の新レシカルボン坐剤でのりきりました。
4日目ぐらいからは少しイキめるようになり、快便になってきました。
日に日に状態が良くなっていき、明日の職場復帰も現実味がでてきました。
術後5日目(職場復帰)
今日は仕事復帰です。
デスクワークですが念のため午前中のみ出勤としました。
体調は問題ないのですが同じ姿勢が続くと痛みがでてきます。
立ったり座ったり、座っていても姿勢を変えてみたり。工夫して過ごしました。
仕事復帰は、やや早すぎたかもしれません。
術後1週間程度は、十分に休養を取ることをお勧めします。
術後6日目以降
動作時に痛みが少し出る程度で、痛み止めも使わずに1日過ごせるようになってきました。
長時間のデスクワークも問題ありません。
日常が戻ってきました。
術後2週間の時点で受診して、傷の状態を確認して終診です。
最後に
術後数日は日常生活に戻るまでしばらくかかると思いましたが、実際は術後6日目で術前とかわりない生活ができていました。
振り返ると腹腔鏡手術は回復が早いと言われるのも納得できます。
ただし、術後5日目での仕事復帰は時期尚早であったと反省しています。
安全のため、術後1週間は経過を見てから仕事に復帰されることを強く推奨いたします。
今回の記事が胆石発作で悩み手術に不安をもっておられる方の一助になれば幸いです。

